書道コラム 先生の年齢

「書道の先生」と言われると、おばあさん・おじいさんといったように、ご年配の方を想像される方が多いのではないでしょうか?

書道の先生になるためには年をとっていなければならない??いいえ、そんなことはありません。書道の先生になるためには何十年も勉強しなければならない??それも違うと思います。現に当校では30代、40代の若い先生が活躍中です。人に教える技術を学ぶには整ったカリキュラムに基づいて学習すれば数年で十分身に着きます。その後は人にどう指導すればよいか?どう人間性を磨いて書や指導に反映させていくか?という事を考えて年齢を重ねていけばよいだけです。

当校の書法概論講座の中に、「書道と書法の違いについて」という内容があります。詳しくは講座でお聞きして欲しいのですが、端的に言うと、「書法」を教えるのも教わるのも年齢は関係なく、「書道」を学ぶという点では先生と生徒という垣根がないので、全員が同じ目線に立っている仲間。ということです。

堀野書道学校では先生の定年退職を80歳と決めています。体力的な事もありますが「伝統」を絶やさないためには組織の若返りが必要なのです。ずっとその先生に習っていた方が、他の先生に習うつもりはないということで退学してしまう事もありますが・・・

「伝統」とは教える者がいてそれを受け継ぐ者がいなければ絶対に成り立ちません。

「伝統文化」に携わる者は、次へのバトンタッチも考えていかなければならないと思うのです。バトンを受け継ぐ者は若いとか年配だとかそんなものは関係ないと思うのです。人に教えると云う事は最初勇気が要ります。しかし、真摯に生徒に向き合って教え始めれば、皆さん必ず自分の方を向いてくださいます。

書道の先生は年配の方という既成概念を壊さなければならないと思いつつ、伝統を幅広く伝えて行けるものがたくさん増えれば、きっと、もっと書道界は良くなっていく。そう思うのです。

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